イスラエル旅行のすゝめ

イスラエルに移住してはや2年が経とうとしている。エルサレム死海を抱えるこの地はやはり一定の引力があるようで、数えてみると今まで20組28名の家族・友達が日本やその他の国からわざわざ訪ねて来てくれた。アリガテエ。仕事関係の来客や自分たち自身の出入国も加えると、もはやイスラエル国境上の人の出入りはウィンブルドンのラリーを見守る観衆よろしく右へ左へ首を振って把握せねばならない。

そういう背景もあって、イスラエルの観光情報について質問を受けることが増えたので今まで我が家が目撃してきた旅程を纏めたい。イスラエル観光に興味がある人の参考になれば幸いだし、そうでなくとも今後僕がこのページのリンクを送れば済むようになって助かるーという寸法だ。

 

イスラエルを訪れた友人たちは多かれ少なかれ口を揃えて「怖い国というイメージしかなかったけど全然違った!最高な国か!」という感想を残してくれているが、もちろん時期によっては隣国(パレスチナレバノン、シリア、ヨルダン、エジプトに囲まれている)との緊張が高まり危険度が増す・昨今で言えばコロナの脅威等もあるので旅行タイミングは入念に吟味することがおすすめだ。

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筆者在住のテルアビブ

 

 

イスラエル基本情報

国土面積:四国と同じぐらいの大きさ

観光資源:遺跡系、自然系、街系に分けられる

交通手段:主要場所はバス・電車 他は車必須

必要日数:2~3日が相場(飛行機移動時間除く)

嬉しい点:大抵の人は英語通じる

厳しい点:東京より物価が高い

懸念事項:7-9月は激アツ(40℃近い)・12-3月は雨季という悩みがあるものの、この期間に来た人も十分に楽しんでいる

 

◇基本編

テルアビブ、エルサレム死海は最上位に躍り出る。見てきた中ではテルアビブに宿泊しつつ、エルサレム死海を1日に纏めて訪れるという旅程が一番多いように思う。とはいえそれぞれ膨らませようと思えば1日で収まらない程のコンテンツ量なので取捨選択が必要だ。

 

テルアビブ

一番の都会。地中海に面しつつレストラン等が豊富で、夏になるとバケーションの欧米人でごった返す。夏のドレスコードは半ば水着となり、町中に海パン小僧が現れる。南部に位置するJaffaは美しい街並みが魅力的。レンタル電動キックボードで地中海沿いの自転車道を走り抜けるのはマスト体験。

 
 
 
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エルサレム

テルアビブから車で1時間の聖地。壁に囲まれた旧市街地はユダヤ教キリスト教イスラム教・アルメニア教に4分割されており、それぞれ大きく異なる趣を醸し出している。嘆きの壁に向かってひたすらお祈りしている人や(ユダヤ教地区)、キリストの亡骸が処刑後横たえられたとされる岩にしがみつくように泣いている人など(キリスト教地区)、宗教から距離のある僕たち日本人の価値観を容易に揺さぶる光景が広がっている。時間が許せば入場無料のホロコースト記念館も必見。

 
 
 
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死海

浮く。15分もすれば飽きる。体に引っかき傷のある人は激痛が走るので注意。そうでなくても長時間入ると各所(大抵の場合まずデリケートゾーンから始まる)に痛みが始まるので注意。水中でオナラをするのは同様の理由からご法度らしい。

 
 
 
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◇応用編

基本編の3箇所で1-2日は悠に過ごせるが、もしそれ以上の時間が取れそうとなればここから先はいよいよ個人の好みに依るところとなる。以下、遺跡系・自然系・街系・その他の4つに分けて紹介する。

 

遺跡系

Bet Shean

紀元前数千年から紀元数百年にまで渡る幾層もの年代の遺跡が一箇所に集中して見られる。

 
 
 
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Masada

崖の上にそびえ立つ広大な世界遺産遺跡。超広い。

 
 
 
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Jerico

キリストが悪魔の誘惑を受けたとされる場所。崖沿いに張り付くように作られた遺跡は興奮する。

 
 
 
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Caesura

地中海沿いの遺跡。テルアビブから車で45分ぐらいとお手軽に行ける。

 
 
 
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自然系

Mizpe Ramon

端が霞んで見えないほど大きいクレーター。地球でけーとなる。

 
 
 
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Avdat

砂漠のど真ん中にある谷。スターウォーズの世界に入り込んだ気分になる。

 
 
 
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街系

ベツレヘム

キリストの生誕地とされる。バンクシーの有名な壁画もここ。

 
 
 
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ヘブロン

ユダヤ人・パレスチナ人が同一区画に住んでいる唯一の場所。ショッキングな現実が待っているが、個人的には必見。以前ブログも書いたので貼っておく。

 

liquorshopshin.hatenadiary.jp

 

ハイファ

イスラエル第三の都市。庭綺麗。

 
 
 
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その他

ワイナリー

イスラエルワインは世界的にも徐々に有名になりつつある。国内には多くのワイナリーがあり、安価で美味しいワインを飲み比べられておすすめ。

 
 
 
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◇海外バーター編

イスラエルはヨーロッパに近く、各国へのLCCも多く飛んでいる。他国と組み合わせて旅程を組む人も珍しくない。

 

キプロス

飛行機で30分の近さ。得られる経験はほぼテルアビブと同様らしい。

 

ヨルダン

イスラエルからバスツアーも出ている。日帰り~2泊3日の選択肢があるが、日帰りでもペトラ遺跡に行けて十分楽しいらしい。

 

マルタ

おしゃれな響き。地中海を一層味わいたい人向け。

 

ギリシャアテネ

アテネはコンパクトな街なので1日で一通り見回れる。バーターにちょうど良い。

 

以上、我が家が目撃してきたイスラエル旅行のオプションだ。20組28名の皆さんはここから各々の組み合わせを施し大いに楽しんで帰って頂いた。中にはテルアビブから一歩も外へ出ず地中海や美術館で毎日ゆっくりと過ごす人もいたが、それもまた一興だろう。逆にここで紹介できていない観光スポットが多く存在するのも事実だ。

なお全てを行き尽くしてもはや鳥を追いかけるばかりになった日本野鳥の会ワタナベは、もっぱら何もない場所に行ってただカメラを構える日々を過ごしている。

 
 
 
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